2026年4月24日
11年間、私が「生きがい」を追い続けた理由
生き方
Googleフォトを整理していたら、「生きがい」でタグ付けした写真が22枚出てきた。一番古いものは2015年。気づけば11年間、私はこのテーマを追い続けていた。
写真の中身はほぼ同じだ。書籍のページ、それも決まって同じ図が写っている。IKIGAIベン図と呼ばれる、4つの円が重なった図だ。
IKIGAIとは何か
IKIGAIベン図は、日本語の「生きがい」を4つの要素で表したフレームワークだ。
4つの要素はこれだ。
① 好きなこと
② 得意なこと
③ 世の中の役に立つこと
④ 収入が得られること
そしてそれぞれが重なった部分に名前がつく。
「好きなこと」と「得意なこと」が重なれば情熱。
「好きなこと」と「世の中の役に立つこと」が重なれば使命。
「得意なこと」と「収入が得られること」が重なれば専門性。
「世の中の役に立つこと」と「収入が得られること」が重なれば天職。
そして4つすべてが重なった中心こそが、生きがいだ。
IKIGAIベン図
入り口は「好きなこと」でいい
保存していた書籍の中に、こんな一節があった。「好きなことは生きがいの入り口でしかない」。
最初は少し残酷な言葉だと思った。好きなだけでは足りない、と言われているようで。でも読み続けると、意図が見えてきた。好きなことは入り口であって、出発点として最上だということだ。そこから得意を磨き、社会と繋げ、収入に変えていく。その旅の始まりが「好きなこと」なのだ。
アドラーが言う「生涯貢献」
別の書籍では、アドラー心理学の「生涯貢献」という概念が登場した。社会への貢献の証が収入であり、金額の多寡ではなく、少額でも長く稼ぎ続けることに大きな意義があると説く。
「生涯現役」にこだわること。それが生きがいを持って働くコツだという。ボランティアや趣味の活動ではなく、プロとして稼ぐこと。その姿勢が「天職」を本物にする。
50代以降の人生設計
前野教授と星渉さんの共著『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)にも同じ図が登場する。幸福学の研究から言えば、人生後半の50代以降に最も幸せな人生設計は、IKIGAIの4要素を揃えた「定年ひとり起業」だという。
終身雇用を前提にした会社の中で出世を目指したり、上司へのゴマすりに会社のエネルギーを使ったりするのをやめ、新しい人生に向かって気持ちを切り替える。そういう生き方がこの図の目指すところだ。
11年間、同じ図を撮り続けた理由
振り返ると、私はずっと同じ問いを抱えていたのだと思う。
「好きなこと × 得意なこと × 社会貢献 × 収入」をどう実現するか。
答えはまだ途中だ。でも11年間、この問いを手放さなかったこと自体が、すでに生きがいの一部なのかもしれない。